ジェイホッパーズ琵琶湖ゲストハウスでは、館内の水道に天然水を利用しています。この天然水は2014年に前運営者の方が掘られたものです。最高1200メートルの比良山地から琵琶湖までの急な傾斜地を伏流するこの水は、花崗岩帯を通過することで、適度なシリカ成分を含むとともに、マグネシウムなどの苦味成分をフィルタリングしており、バランスの取れた飲みやすいまろやかな超軟水になっております。
建物の正面右手には、「旅人の泉」と命名された湧き水を採水できるエリアがあります。保健所の許諾も得て、館内の水回りにも配水されています。また地元の和菓子屋さんの仕込み水としても利用されています。当館にお越しの際はぜひ味わってみてください。
水質について明らかにする場合、各溶存成分の濃度(mg/L)を比較するよりも、これらの値を図示して示したほうがわかりやすくなります。その際、水質をあらわす図としてヘキサダイアグラムが良く使われます。ヘキサダイアグラムは主要溶存成分であるNa+,K+,Mg2+,Ca2+,Cl-,NO3-,SO42-,HCO3-の8成分の濃度を陰イオンと陽イオンに分けて、それぞれの濃度を当量値(meq/L あるいは me/L)として図示したものです。
表を見比べてみると、旅人の泉の泉質は「24.新潟の2名水」や「48.長野の名水」に近い形をしています。各数値の数字が低く口当たりのまろやかな純粋さが特徴です。
自然水には炭酸ガスやミネラルなど、さまざまな物質が溶け込んでいます。どのような成分が入っていると、おいしいと感じられるのでしょうか? それでは「おいしい水」について、考えてみましょう。
ここにある「おししい水」の式にあてはめると、旅人の泉は5.4ですので、「おいしい水」だということがわかります。ちなみに硬度は20ですので、六甲のおいしい水(硬度84)や南アルプスの天然水(硬度30)よりも軟水ということがわかります。
最後に各地の水道水と比較してみましょう。
ぜひ自宅にも持ち帰って皆さんの家の水道水とも飲み比べてみてください。柔らかさとくせのない滑らかさがお分かり頂けることかと思います。